第二回 久米仙酒造(株)
この春まで当協議会の代表理事であった平良正諭輝社長が経営する久米仙酒造でもろみ酢の現状、将来展望についてお話を聞いた。
──まずは製造協議会の代表としてだけでなく「もろみ酢公正競争規約」の認定を受け、さらに公正取引協議会の会長を続けられお疲れさまでした。
久米仙酒造ではいつごろからもろみ酢の製造をはじめられたのですか。
もろみ酢の製造は平成15年であり他の製造所に比べれば後発です。もともと泡盛の蒸留粕からもろみ酢をつくるというよりもろみ粕を酢酸発酵させて食酢をつくる開発を行ってきたのでもろみ酢の生産には遅れてブームに乗り遅れたといえますが結果的にはよかったと思う点もあります。
──ということはどういうことでしょう。
当社は以前より公的な研究開発事業を活用して研究を行ってきておりさまざまなリキュール(たとえばコーヒー味、黒米リキュール、さとうきびリキュールなど)を商品化していますが、その中で他社とのコラボ商品にも積極的にとりくんでいます。もろみ酢についてもその機能性を活かした商品を共同で開発しておりこれは後発だから、もろみ酢にこだわらない姿勢が作れたとおもいます。
また販売経路も健康食品の系統ではなく流通系を主としたこともあり現在も健康食品系の販売よりは落ち込みも少なくてすんでおります。
──もろみ酢のコラボ商品にはどのようなものがありますか。
一つは栄養機能食品(飲料)「アミノエール」です。これはアスリート対象のスポーツドリンクです。ただこの商品については販売先の確保が充分でなく成功とはいきませんでした。他のひとつは「ギャバミン(GABAmin)」です。もろみ粕から食酢を生産し、これにパパイアの乳酸発酵エキスを合わせた健康飲料ですがこれは市場で高評価を受けています。
──コラボ商品の開発も含めてもろみ酢も今後の展望はどうでしょうか。
地域資源ということでは将来性は高いと思います。もろみ酢はブームが去ったという声も聞きますがまだまだもろみ酢の存在を知らない人がたくさんいます。この人たちにもろみ酢の良さをどう伝えるかが問題ですが、これが解決すれば確実に評価される商品です。その第一歩はもろみ酢の露出度を高めていくことでありそのためには製造所が主動していく必要があります。
さらに、当社の例でいうと原料(泡盛蒸留粕)を県外に安定的に出荷しています。これは県外でもろみ酢以外の商品の原料になっていることであり、泡盛酒造所や研究機関でもっと商品開発にちからを入れることで魅力ある商品がつくれると思います。
──前回、紹介した石川酒造所さんは開発者としてもろみ酢にこだわった商品づくりをされておりますがもろみ酢の機能性を活かした商品をつくる可能性も大きいということですね。 どうもありがとうございました。




